カシミールで軍と反政府派が銃撃戦、4人死亡 抗議デモでは7人が犠牲に
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【12月16日 AFP】インドとパキスタンが領有権を争うカシミール(Kashmir)で15日、インド軍と反政府派戦闘員との銃撃戦があり4人が死亡、これを受けた抗議デモで同軍がデモ隊に向けて発砲し市民7人が死亡した。警察と病院関係者が明らかにした。
警官の話によると、インドが支配するカシミール南部プルワマ(Pulwama)地区で、インド軍が反政府派戦闘員の隠れていた住宅を包囲した直後銃撃戦となり、兵士らと戦うため住宅から果樹園に飛び出した戦闘員3人が殺害された。警察幹部によればインド軍兵士1人も死亡したという。
目撃者によれば、銃撃戦の間、住民数百人が凍えるような寒さのなか街頭に出て果樹園に向かって行進を始め、反政府派の支持を叫びながら軍隊に向かって投石した。
匿名を条件に取材に応じた警官はAFPに対し、「(現場は)大混乱になった。兵士が次々と発砲しデモ参加者6人が死亡した」と述べた。
病院関係者によると、7人目の犠牲者となった男性は銃撃で負傷しその後死亡。別の警官によると、軍との衝突でこの日、他にもデモ参加者数十人が負傷したという。
監視団体によると、15日の惨事によりカシミールでは今年、民間人およそ150人を含む約550人が死亡し、死者数は2009年以降で最多を記録した。(c)AFP