【12月14日 AFP】米テキサス州で収監されている78歳の受刑者が90件の殺人を自供していることについて、捜査当局は13日、これまでに確認された犯行が40件を超えたと発表した。供述が確認されれば、米史上最も犠牲者の多い連続殺人事件となる。

 連続殺人を自供しているのは、住所を転々とした後、テキサス州エクター(Ector)郡の刑務所に殺人容疑で収監されたサミュエル・リトル(Samuel Little)受刑者(別名サミュエル・マクドウェル、Samuel McDowell)。連邦捜査局(FBI)によれば、同受刑者は、1970年から2005年までの間、薬物依存者と売春婦を主な標的として全米各地で90件の殺人を犯したと供述している。

 同郡のボビー・ブランド(Bobby Bland)地区検察官は13日、同受刑者が自供した殺人のうち少なくとも6件が過去2週間で新たに確認されたと発表した。

 ブランド氏はAFPに対し、同受刑者は「一番昔では50年前の事件について話している。すべての殺人について一つずつ詳細に語っている上、虚偽と証明された供述はこれまで一つもない」と述べた。

 90件すべてが確認された場合、リトル受刑者の一連の犯行は、同国史上最多の犠牲者を出した連続殺人事件となる。(c)AFP