【12月13日 AFP】(更新、写真追加)トルコの首都アンカラで13日、高速鉄道の列車が同線路上で点検を行っていた機関車と衝突し、9人が死亡、86人が負傷した。

 ジャヒット・トゥルハン(Cahit Turhan)運輸相は記者会見で、死者のうち3人は高速列車側の乗員だと明らかにした。

 アンカラ県知事室の関係筋はAFPに対し、死者の1人はドイツ人だったと述べ、同国メディアの報道を認めた。

 アンカラ検察官によると86人が負傷。保健相はこれに先立ち、負傷者のうち34人が依然として病院で治療を受けており、2人が重体だと述べた。

 事故はアンカラ県のイェニマハレ(Yenimahalle)区で発生。高速列車はアンカラの主要駅を出発し、トルコ西部コンヤ(Konya)県に向かっていた。

 トルコ日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、高速列車には事故当時、乗客206人が乗っていたと報じている。

 アンカラのバーシップ・シャーヒン(Vasip Sahin)知事は記者会見で、現場では引き続き救助活動が行われており、事故原因を明らかにするため「技術調査」が行われていると述べた。

 アナトリア通信(Anadolu)によると、アンカラの検察当局が事故の捜査を開始したという。

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は、アンカラでの演説で3人が拘束されたと述べ、3人の責任を追及することを約束した。アナトリア通信によれば、3人はトルコ国営鉄道機関の職員で、業務上過失の容疑で拘束された。(c)AFP