【12月13日 AFP】米カリフォルニア州で11月に少なくとも89人が犠牲となった大規模な山火事で、デイブ・ジョーンズ(Dave Jones)州保険長官は12日、災害保険金額が90億ドル(約1兆200億円)を超えたことを明らかにした。

 ジョーンズ長官によると、11月に相次いで発生した「キャンプファイア(Camp Fire)」「ウールジーファイア(Woolsey Fire)」「ヒルファイア(Hill Fire)」の3つの森林火災に絡んで請求された保険金額は、12日現在の速報値で90億ドルを超えた。

「カリフォルニア州史上でも最悪の犠牲者と損害を出した大災害」だとジョーンズ長官はコメント。「衝撃的」な規模の「保険金額の背後には、計り知れない喪失によって心に傷を負った何千人もの人々がいる」と述べた。

 一連の火災では家屋や店舗など1万9000戸が焼失した。中でも州北部の町パラダイス(Paradise)を焼き尽くした「キャンプファイア」では86人が死亡し、保険金額も70億ドル(約7900億円)に上っている。

 これに先立ちカリフォルニア州と米連邦政府は11日、一連の火災で生じたがれきの撤去費用が少なくとも30億ドル(約3400億円)に上ると発表していた。(c)AFP