コンゴのエボラ、患者の3分の1は子ども 死者285人に ユニセフ
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【12月12日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は11日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)で流行しているエボラ出血熱について、患者の3分の1が子どもで、親を失うか隔離された子どもは数百人に上ると発表した。
保健省が今月9日に発表した最新のデータによると、同国東部の北キブ(North Kivu)州ベニ(Beni)周辺で今年8月1日に流行が宣言されて以降、これまでに少なくとも285人が死亡し、4万4000人近くが予防接種を受けた。
コンゴでのエボラ出血熱の流行は、同国で初めて確認された1976年以降で10度目。ユニセフとそのパートナーの調査によって、今回のエボラ流行で、400人以上の子どもが親を失うか隔離されたことが明らかになったという。
ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所のマリー・ピエール・ポワリエ(Marie-Pierre Poirier)代表は、「エボラに罹患(りかん)したと確認された子どもが増え続けていることを深く憂慮している」「子どもがエボラに感染した場合、専門の医療施設で治療を受けるのが早ければ早いほど、生存の可能性は高まる。地域の力の結集と、国民への啓蒙活動も重要だ」と訴えた。
今回エボラが流行しているのは武装勢力による暴力に悩まされている地域。先月には同地のイスラム武装勢力「民主同盟軍(ADF)」と国連(UN)平和維持活動(PKO)部隊が衝突したため、エボラへの緊急対応活動が一時中断に追い込まれる事態も起きた。(c)AFP