【12月12日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の試合で、際どいシュートをたびたび決めてみせるゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)が、月面着陸は巧みなでっち上げだという説を口にして米航空宇宙局(NASA)を困惑させている。

 2017年には同じNBA選手のカイリー・アービング(Kyrie Irving)が地球は平らだと発言したが、今回はレギュラーシーズンMVPを2回獲得しているカリーが月面着陸のねつ造論を展開して周囲をあぜんとさせている。

 ポッドキャスト番組に出演したカリーは、1969年の月面着陸の信ぴょう性に疑問を投げかけ、「人類は月に降り立ったと思う?」と問いかけた。そして他のゲストが「いや」と答えると、カリーは「俺たち捕まっちゃうよ」「やめた、陰謀論については話さない」と続けた。

 このカリーの言葉に困惑したNASAは、施設を見学しに来てはどうかと持ちかけた。NASAは広報を通じて「カリー氏をジョンソン宇宙センターJohnson Space Center)のラボへぜひ招待したい。次にヒューストンへ来たとき、例えばロケッツ(Houston Rockets)とのロードゲームの時なんてどうだろう」と話している。

「月の石がたくさん保管されているし、アポロ計画の管制室もある。訪れてもらえれば、50年前のわれわれの取り組みをその目で見られる。現在の取り組みも紹介しよう。われわれは近いうちに月へ戻り、今回は滞在することを目指している」

 4回の宇宙飛行を経験し、国際宇宙ステーション(ISS)の船長も務めた元宇宙飛行士のスコット・ケリー(Scott Kelly)氏もこの話題に参戦し、ツイッター(Twitter)で「ステフ(カリー)、君のことは大変に尊敬しているが、月面着陸については2人で話をしよう。DMをくれ」と話している。(c)AFP