【12月11日 AFP】東アフリカのモザンビーク政府は10日、政府部門で2015~17年に勤務実態がなかったり存在していなかったりする「幽霊職員」が3万人いたとする調査結果を明らかにした。これにより、約2億5000万ドル(約280億円)の人件費が余分にかかっていたという。

 貧困国のモザンビークで公務員人件費は歳出の55%を占める。カルメリタ・ナマシュルア(Carmelita Namashulua)行政管理・公共機能相が国営通信に明らかにしたところによると、政府が同期間の給与支払い名簿を調べた結果、自分がしていない仕事で報酬を受け取っていた職員や、すでに死亡した職員、架空の職員の名前が3万人分あったことが判明した。

 世界各国の汚職・腐敗を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」の2017年度版で、モザンビークは153位。

 調査は2年ごとに実施されているもので、今回は職員約34万8000人が対象となった。(c)AFP