中国裁判所、iPhone旧機種の販売停止を命令 特許問題で
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【12月11日 AFP】中国の裁判所は、米テクノロジー大手アップル(Apple)と米半導体大手クアルコム(Qualcomm)の特許紛争に関連し、アップル製スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の旧機種の販売を中国国内で差し止める命令を出した。クアルコムが10日発表した。
クアルコムによると、福建省福州(Fuzhou)市の中級人民法院は、同社が求めたアップル子会社4社への仮処分2件を認め、アイフォーンのうち6S、6S Plus、7、7 Plus、8、8 Plus、Xの各機種の販売を即時停止するよう命じた。
米カリフォルニア州に本社を置く両社は以前から、世界中の裁判所や行政機関を舞台に特許をめぐる係争を続けている。
クアルコムの法務部門トップ、ドン・ローゼンバーグ(Don Rosenberg)副社長は10日、「アップルはわが社の知的財産から利益を上げ続ける一方、わが社への支払いを拒否している。一連の裁判所命令により、クアルコムが保有する膨大な特許ポートフォリオの強さが改めて確認された」と表明した。
アップルは「アイフォーンの全機種が引き続き中国で購入可能だ」とし、「裁判を通じ、あらゆる法的選択肢を追求していく」と言明した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、今回の命令は先月30日に出されたが、アイフォーンは引き続き中国内で販売されていると報じている。また、この命令はXSとXRを含むアイフォーンの最新機種には適用されない。(c)AFP