【12月10日 AFP】スウェーデンのシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」は10日、ロシアが世界の武器製造ランキングで英国を抜き、米国に次ぐ2位に浮上したとする報告書を発表した。

 SIPRIのシーモン・ウェゼマン(Siemon Wezeman)上席研究員は「2011年以降、ロシア企業は兵器販売において著しい成長を見せている」と述べた上、「これは軍近代化のためにロシアが兵器調達費を拡大させている傾向と一致する」と指摘した。

 SIPRIが作成した2017年度世界の軍事企業トップ100社一覧にはロシア企業10社がランク入りし、全体の売上の9.5%を占めた。SIPRIによると10社合計の販売額は約377億ドル(約4兆2500億円)に上り、ロシア全体では2002年以降2位を維持していた英国を抜いた。

 1位は米国で、トップ100社に42社がランクイン。販売額は全体の57%を占める2266億ドル(約25兆5000億円)に上った。また世界最大の軍事企業は2017年も米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)で、売上高449億ドル(約5兆500億円)だった。

 なお、統計が取れない中国はこのランキングに入っていない。(c)AFP