【12月10日 AFP】フランスで激化しているエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権への抗議運動「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」をめぐり、ロシアと関連した数百のアカウントがデモの扇動に使われていることが分かった。英紙タイムズ(Times)が報じた。

 フランス当局は、デモへの支持をあおっているとされるソーシャルメディアアカウントの活動に対して捜査に乗り出した。関係筋がAFPに明らかにした。

 タイムズが伝えたサイバーセキュリティー企業ニュー・ナレッジ(New Knowledge)の分析によると、これらのアカウントはツイッター上で、仏当局が残酷と印象づけるために別のデモで負傷した人の画像を使うなど、偽情報を拡散していたという。

 仏各地で8日に起きたジレ・ジョーヌのデモでは、全国で2000人超が拘束された。運動は周辺諸国にも飛び火し、ベルギーの首都ブリュッセルで同日あったデモでは約400人が拘束され、オランダの複数の町でも平和的な抗議活動が行われた。(c)AFP