服とタブーを脱ぎ捨てて…メキシコ女性が学ぶ安全な「セクスティング」
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【12月7日 AFP】安定した結婚生活を送り、2人の成人した子どもがいる43歳のメキシコ人女性マリトリニ・アギラル(Marytrini Aguilar)さんは、スマートフォンなどで性的な画像を送る「セクスティング(Sexting)」という言葉から大半の人が連想する人物像ではないかもしれない。
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だがアギラルさんは、衣服と一緒に自らのタブーを脱ぎ捨てる女性たちによる、小さいが熱心なグループに参加していることを誇りに思っている。このグループの目的は、携帯で撮影した際どい自撮り写真を共有することによって自分の性的関心を探究し、パートナーとの関係に刺激を与えることだ。
「セクスティングのおかげで、自分の性的欲望を自由に表現できる。自分を良く見せようという気持ちがくすぐられると同時に、安心感がある。写真を送る相手を喜ばせることが、自分の喜びになる」と、アギラルさんは説明する。タトゥーがある女性実業家のアギラルさんには、22歳の息子と21歳の娘がおり、夫とセクスティングを楽しんでいる。
アギラルさんはメキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で開催された、安全で責任あるセクスティングに関するワークショップに他の女性7人と参加した。
メキシコ政府の後援の下、女性人権団体「ルチャドラス(Luchadoras)」が主催したこの無料ワークショップは「私はセクスティングする。あなたは?」と題されている。
ワークショップでは、セクスティングを言論の自由と性の解放の一形態として捉えると同時に、その危険性を十分に認識することを参加者に促す。「このことはまだ誰にも話していない」と言うアギラルさんは、「40代のメキシコのお母さん」的な固定観念を覆すことに誇りを感じている。
「彼女たち(自分の友人たち)もセクスティングをすると思うけど、それを絶対に認めないと思う。みんな、セクスティングは若い女性がすることだと思っているから。結婚して2人の子を持つ母親がどうしてそんなことをするの? ってね」
1回4時間のセッション3回で構成される今回のワークショップのおかげで力づけられた感じがしたと、アギラルさんは感想を述べた。
「今回のワークショップで学んだのは、私たちは皆同じで、共有すべきものを皆が持っていること、自分の性的な魅力と欲望に関して探究を続けること、誰もが官能的になれるということね」と、アギラルさんは語った。