サウジ記者殺害でドキュメンタリー制作へ、米俳優ショーン・ペン氏がトルコ入り
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【12月6日 AFP】トルコのメディアは、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏殺害事件のドキュメンタリー制作のため、米俳優ショーン・ペン(Sean Penn)氏が5日にイスタンブール入りしたと報じた。
カショギ氏は2017年から米国在住で、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)のコラムニストをしていたが、結婚に必要な書類を入手するためイスタンブールのサウジ総領事館を訪れた際に絞殺された。カショギ氏を殺害したのは15人の暗殺チームで、切断されたという遺体はまだ見つかっていない。
アナトリア通信(Anadolu)は、総領事館の外で目撃されたペン氏の写真を掲載。近くにある総領事公邸の前もペン氏の姿が確認されたと伝えた。
また、日刊紙サバハ(Sabah)はペン氏について、カショギ氏の婚約者でトルコ人のハティージェ・ジェンギズ(Hatice Cengiz)さんとの面会を希望していると報じた。
ペン氏は政治や時事問題に関する積極的な発言で知られ、メキシコの刑務所から麻薬王「エル・チャポ(El Chapo)」ことホアキン・グスマン(Joaquin Guzman)受刑者が脱獄した事件では、逃走を続ける同受刑者とのインタビューをメキシコ人女優のケイト・デル・カスティーリョ(Kate Del Castillo)さんの助けを得て実現し、賛否両論を呼んだ。
ペン氏は、映画『ミスティック・リバー(Mystic River)』(2003年)と『ミルク(Milk)』(2008)で、アカデミー賞(Academy Awards)主演男優賞を2度受賞している。(c)AFP