スコセッシとデ・ニーロ、映画の未来語る ネットフリックスへの言及も
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【12月3日 AFP】米国の映画監督マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)と俳優ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)は2日、モロッコのマラケシュで開催されている映画祭に出席し、動画配信サービスの時代における映画の本質や未来について意見を語った。
スコセッシ監督は「過去の映画はなくなってしまった、物事は移り変わっている」「(映画の)未来がどのようなものになるか見当がつかない」と述べた一方、デ・ニーロは「映画は大きなスクリーンで上映されなければならない」と持論を展開した。
スコセッシ監督とデ・ニーロは9度目の共同作業となる新作映画『ジ・アイリッシュマン(The Irishman)』を撮影し、来年に動画配信大手ネットフリックス(Netflix)での配信を控えている。
スコセッシ監督はネットフリックスが製作費などにおいてリスクを負ってくれたと述べた一方、多くの人がインターネットを通じて映画を観るようになったために「映画館が閉鎖されている」と指摘。
デ・ニーロは「われわれの映画のような作品は大きなスクリーンで上映されなければならない」と訴えた一方、ネットフリックスの名を挙げながら「われわれは幸運にも映画製作の資金をネットワークから探し出した」と述べ、実際には「矛盾」もあると指摘した。
またデ・ニーロは「世界では変化が起こっているが、私はマーティンと一緒に大作製作に挑戦していきたい」と抱負を語った。(c)AFP