【12月3日 AFP】ポーランドで2日、国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)が開幕した。各国代表が、急激に進む気候変動の「差し迫った脅威」の阻止を目指し、対応を模索していく。

 2015年に採択された地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」では、世界の気温上昇幅を産業革命以前と比べて2度未満に抑え、さらに1.5度未満を努力目標とすることで各国が合意した。

 これまでの気温上昇幅はわずか1度だが、大規模な森林火災や熱波が各地を襲い、ハリケーンは海面上昇により破壊力が増している。

 国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のパトリシア・エスピノサ(Patricia Espinosa)事務局長は、最初の交渉後に記者団に対し、「気候変動の影響がここまで甚大だったことはかつてなかった。この現実が、われわれがさらなる努力を要することを物語っている」と述べた。

 人類による地球温暖化対策は今、岐路に立たされている。壊滅的な被害を受ける小国や貧困国が富裕国に対し、パリ協定の履行を強く求めている。(c)AFP/Patrick GALEY