飲酒のJAL副操縦士に禁錮10月、英裁判所 「壊滅的結果招く恐れあった」
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【11月30日 AFP】英ロンドン西部アイズルワース(Isleworth)の刑事法院は29日、乗務前に呼気から基準値の10倍以上のアルコールが検出されたとして逮捕され、英国の運輸関連の法令に違反した罪に問われた日本航空(JAL)の副操縦士、実川克敏(Katsutoshi Jitsukawa)被告(42)に対し、禁錮10月の実刑判決を言い渡した。
英ヒースロー(Heathrow)空港発羽田行き日航44便に乗務予定だった実川被告は先月28日、呼気検査で英国の法令基準の100ミリリットル当たり9ミリグラムを大きく上回る、93ミリグラムのアルコールが検出され逮捕された。
フィリップ・マシューズ(Philip Matthews)判事は判決で、実川被告が酩酊(めいてい)状態となり乗客乗員の安全を危険にさらしたと指摘。被告がそのような状態で操縦しようとしていたことは「恐ろしくて想像もつかない」と述べ、「乗客乗員に壊滅的な結果を招く恐れもあった」と非難した。
実川被告は勾留先のロンドン南部ワンズワース刑務所(Wandsworth Prison)からビデオリンク方式で裁判に臨み、アルコールによって能力が低下した状態で乗務しようとした罪を認めた。(c)AFP