【11月29日 AFP】フィギュアスケート男子の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)が28日、来年1月21日から27日にベラルーシの首都ミンスクで行われる欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2019)を最後に、現役を引退すると表明した。

 スペイン紙ABC主催のイベントで、「今季で引退する」「これが適切な時期であると考え、自分の競技人生に満足し、未来に向けたプロジェクトが見つかっているときに退くことを選ぶ」と語った。

 27歳という年齢でも競技を続けることはできるとしながらも、「どのレベルで?」と疑問を投げかけたフェルナンデスは、すでに今年9月の時点で欧州選手権の後は「他に何も計画はない」と話し、現役に別れを告げることをほのめかしていた。

「精神的にも肉体的にも最高レベルに到達できる状態でないことが分かったら、それが自分の体の現状であり、受け入れざるを得ない。受け入れなくては」

 フェルナンデスは自身の国内ツアー公演『レボリューション・オン・アイス(Revolution on Ice)』で発表された動画では、「競技はやめてもスケートは続けていく」とコメントしている。

 フェルナンデスは2015年と2016年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を制し、欧州選手権でも昨季まで6連覇を果たしているが、五輪では今年2月に開催された平昌大会でようやく銅メダルに輝いた。(c)AFP