【11月28日 AFP】ギリシャ北部で27日、移民3人が線路上で遺体で発見された。寝ている間に列車にひかれたとみられる。

 地元警察によると3人の遺体は、同国北部の都市アレクサンドルポリス(Alexandroupolis)と北東部のコモティニ(Komotini)の間に位置する、トルコ国境に近いフィラキオ(Fylakio)周辺で、列車の運転士によって発見された。警察は現在までに遺体の身元を特定できていない。

 この地域はトルコからギリシャに入国する移民が通過するルート上にあり、最近は密航業者による利用が増えている。

 ギリシャ当局によれば、今年トルコ国境経由で不法入国した移民の数は、昨年の5500人から激増し、1万4000人以上に上っている。

 密航業者らは10代の若者が運転する車に数十人の移民を詰め込むことが多く、ギリシャ北部では陸路を経由する不法入国者の増加に伴い、移民が死亡する事態も相次いでいる。(c)AFP