【11月28日 AFP】インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空(Lion Air)の旅客機が先月ジャワ海(Java Sea)に墜落し、乗客乗員189人全員が死亡した事故で、同国の国家運輸安全委員会(NTSC)は28日、同機は事故を起こした前の飛行中に技術的な問題に見舞われており、飛行禁止とすべきだったとの見解を発表した。

 NTSC航空部門の責任者は「事故機には、デンパサール(Denpasar)発ジャカルタ行きのフライト中に技術的な問題が発生していたが、操縦士は飛行継続を決断した」「われわれの見解では、事故機は飛行に耐えられる状態ではなく、(飛行を)継続すべきではなかった」と述べた。

 ライオン航空610便、ボーイング737MAX8型機は先月29日、ジャカルタを離陸した約13分後にレーダーから消失。ジャカルタへの帰還を求めたが、その直後にジャワ海に墜落した。同機は数日前から対気速度計に繰り返し問題が発生していた。

 NTSCは墜落事故の決定的な原因を特定しておらず、最終的な事故報告書の提出は来年以降になるとみられている。(c)AFP/Dessy SAGITA