伊映画監督B・ベルトルッチ氏死去、『ラストタンゴ・イン・パリ』など
このニュースをシェア
【11月26日 AFP】(更新、写真追加)映画『ラストタンゴ・イン・パリ(Last Tango in Paris)』(1972年)や『ラストエンペラー(The Last Emperor)』(1987年)などの作品で知られるイタリア人映画監督ベルナルド・ベルトルッチ(Bernardo Bertolucci)氏が、ローマ市内で死去した。77歳だった。伊メディアが26日、報じた。
イタリアのみならず世界的な名匠として知られるベルトルッチ氏は、『ラストエンペラー(The Last Emperor)』で1988年、イタリア人では唯一となるアカデミー賞(Academy Awards)作品賞を受賞。
中国最後の皇帝の生涯を描いた同作は、アカデミー賞9部門でノミネートされ、その全てで受賞を果たした。
一方、米俳優の故マーロン・ブランド(Marlon Brando)やフランス人女優マリア・シュナイダー(Maria Schneider)が出演し、セックスシーンが物議を醸した官能ドラマ『ラストタンゴ・イン・パリ』では批判にもさらされた。
また政治色の強い映画も多く、労働者らの苦闘をテーマにした『1900年(1900)』、ファシスト政権下のイタリアで左翼人士の運命を描いた『暗殺の森(The Conformist)』などの作品も知られている。
1941年に伊北部パルマ(Parma)で生まれた同氏はここ数年車いすを使用。2011年にフランスのカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で贈られた名誉賞「パルムドールドヌール(Honorary Palme d'or)」も、車いす姿で受賞した。(c)AFP