【11月26日 AFP】(更新)米当局は25日、カリフォルニア州南部と国境を接するメキシコ北部の町ティフアナ(Tijuana)から移民数百人がフェンスを乗り越えようとしたことを受けて、国境検問所を一時封鎖したと発表した。

 同州サンディエゴ(San Diego)の米税関・国境警備局(CBP)はツイッター(Twitter)に、サンイシドロ(San Ysidro)国境検問所に通じる南北の車両通行を遮断し、さらに徒歩での越境も禁止したと発表。その後、CBPは車・徒歩での国境検問所への通行を再開したと明らかにした。

 ティフアナでは女性や子どもを含む500人あまりの移民が平和的なデモを行った一方、現地のAFP記者によると数百人が有刺鉄線の張られたフェンスを乗り越えようとするなどし、米国の国境警備隊が催涙ガスを噴射。移民たちからは、より安全な生活を望んでいるだけだとの声も上がっていたという。

 この3日前にはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が、「制御不能になる、あるいは負傷者が出る事態に及んだ」場合、メキシコとの「全国境」を封鎖すると警告していた。(c)AFP