【11月26日 AFP】米カリフォルニア州史上最大の被害をもたらし、最多の犠牲者を出した森林火災は、8日の発生から2週間以上を経てようやく消防隊員らにより完全に鎮火された。当局が25日、発表した。

 これまでに87人の死亡が確認され、さらに249人が依然安否不明となっている。安否不明者の数は23日には474人だったが、この土日に大幅に減った。

 サンフランシスコから北へ車で約3時間のところに位置する同州ビュート(Butte)郡の保安官事務所によると、犠牲者のうち身元が確認されたのは54人にとどまっているという。

 今回の火災による焼失面積は計620平方キロメートルで、住宅約1万4000棟に加え、数百軒の建物が破壊された。

 同域は過去数日間豪雨に見舞われ、残り火を消すのには役立ったものの一帯が水浸しになり、遺体の捜索がさらに困難になっている。

 ジェリー・ブラウン(Jerry Brown)州知事は、同州では地球温暖化に起因する大規模火災が増えるだろうと警告している。(c)AFP