米警官、発砲事件容疑者と誤認し黒人男性を射殺か
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【11月25日 AFP】米アラバマ州フーバー(Hoover)の警察は24日、同地のショッピングモールで23日に発生した発砲事件で、現場に急行した警官が容疑者と誤認して別人を射殺したとみられると発表した。
フーバー警察は当初、ショッピングモール「リバーチェイス・ガレリア(Riverchase Galleria)」で、エマンティック・フィッツジェラルド・ブラッドフォード(Emantic Fitzgerald Bradford)さん(21)が殴り合いのさなかに発砲して男性(18)と少女(12)が負傷し、銃を振りかざしつつ現場から走り去ったブラッドフォードさんを警官が射殺したと発表していた。
フーバー警察は、「新たな証拠は、ブラッドフォードさんが殴り合いに何らかの形で関与した可能性はあるものの、18歳の被害者を負傷させた銃弾を撃った可能性は低いことを示唆している」「この情報は、18歳男性と12歳女性に発砲したとみられる少なくとも1人の銃撃犯が逃走中であることを示している」と発表した。
米メディアが報道した写真によると、ブラッドフォードさんは黒人だった。
米国では近年、警官がアフリカ系米国人を射殺する事件が相次ぎ、これをきっかけに「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」をスローガンに掲げる大規模な抗議行動が広がった。
ブラッドフォードさんを射殺した警官は、アラバマ州法執行機関局(Alabama Law Enforcement Agency)の調査が完了するまで管理休暇に入った。(c)AFP