【11月25日 AFP】台湾で24日、統一地方選挙に合わせて行われた住民投票で、同性婚反対派の提案2件が賛成多数で成立した。

 今回行われた10件の住民投票のうち、同性婚反対派の「民法で定める結婚は男女の間に限るべき」という提案は700万以上、「同性婚は民法以外の法律で規定すべき」という提案は600万以上の賛成票を集め、いずれも住民投票の結果に沿った措置を取ることが法律で政府に義務付けられる有権者の25%という基準を超えた。

 同性婚賛成派の「民法で同性婚カップルに異性婚と同様の権利を与えるべき」という提案は300万の賛成票しか得られなかった。

 台湾の最高司法機関、大法官会議は2017年5月に同性婚を支持する判断を下してアジア初となる同性婚合法化に道を開いたが、保守派の反発を受けた政府の動きは鈍い。政府は、住民投票結果は大法官会議が下した判断に影響を与えないとしているが、LGBT(性的少数者)活動家は、これまでに得た権利の後退を懸念している。(c)AFP/Amber WANG, Sean CHANG