【11月25日 AFP】フランスの首都パリのシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りで24日、反政府デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」運動の参加者と警察が衝突した。有名な大通りに催涙ガスが充満する中、デモ参加者らはエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領への抗議を新たにした。

 クリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)内相はこの日の騒動について、同域でのデモ禁止令を無視し、治安部隊に対し物を投げ付けるなどした極右の活動家らを非難した。同内相とパリ市警によると、130人が逮捕されうち42人がパリでの逮捕者だった。19人が負傷し、うち4人が警察官だという。

 今回の抗議行動は1週間前、燃料価格の上昇に抗議し、数十万人のデモ参加者が蛍光色の黄色いベスト(Yellow Vest)を着用して道路を遮断し、自然発生的に始まった。

 この日もフランス全土で広範囲に及ぶ交通まひがあったものの、1週間前に比べると参加者は減少。内務省の調べによると、17日午後の時点でのデモ参加者数は24万4000人だったのに対し、24日午後には8万1000人にとどまり、首都を閉鎖せよというデモ主催者らの呼び掛けは奏功しなかったものとみられる。

 パリ市内では約8000人が街頭に出て、うち約5000人がシャンゼリゼに集結した。(c)AFP/Simon VALMARY and Adam PLOWRIGHT