リビア南部で警察署襲撃、9人死亡 ISの犯行か
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【11月24日 AFP】リビア南部のオアシスの町テザルボ(Tazerbo)で23日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とみられる集団が警察署を襲撃し、治安要員少なくとも9人が死亡した。治安当局高官が明らかにした。
同高官によると、死者のほか、複数の民間人と治安部隊の指揮官1人を含む11人が拉致された。
テザルボを含む砂漠地帯は、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」が支配。同組織は、国際社会が支持するファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相率いる首都トリポリのリビア統一政府(国民合意政府、GNA)とは対立関係にある。
2011年に独裁者のムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が放逐・殺害されて以降、リビアは権力闘争により分裂するとともに、慢性的な政情不安によって弱体化しており、イスラム過激派の温床となっている。
ISは2015年、同国の混乱に乗じて北部沿岸の都市シルト(Sirte)を占拠したが、2016年12月、国連(UN)の支援を受けたリビア統一政府系の部隊が8か月にわたる激しい戦闘の末に同市を奪還。それ以降、IS勢力の一部が再結集と組織の再建を目指し、砂漠地帯に戻っている。(c)AFP