欧州議会選の「顔」はトランプ氏? 仏ストラスブールの投票啓発ポスター
このニュースをシェア
【11月23日 AFP】フランス東部ストラスブール(Strasbourg)で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とみられる肖像を使った欧州議会(European Parliament)選の投票を呼び掛けるポスターの掲示が始まった。
ポスターは来年5月26日の選挙への有権者登録を呼び掛けるもので、顔の中心部は欧州連合(EU)旗を思わせる青と黄色の星で隠されている。21日から市内の何百もの広告版に張られているポスターには「今回、私は登録し、投票する」と書かれている。
ストラスブール市広報部門のトップ、ジャンフランソワ・ラヌリュック(Jean-Francois Lanneluc)氏は、「米国第一」を唱えるトランプ氏を思わせるデザインについて、「キャンペーンをする以上は注目を集めたいのだから、意外性がなければならない。このポスターは見過ごされていない。議論を促しており、良いことだ」と述べた。
同氏はさらに、「欧州は、トランプ氏が体現する孤立主義への誘惑に抵抗するモデルのようなものを維持している」「もろもろのリスクを検討した上で、われわれは(ポスターの)メッセージを支持している」と話し、このポスターの図案を使いたいという問い合わせがフランス国内の複数の自治体からストラスブール市に寄せられていると述べた。
フランス政府は先月、イタリアの極右政党「同盟」を率いるマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)内相や民族主義者として知られるハンガリーのオルバン・ビクトル(Orban Viktor)首相の画像を使い、「EUか分断か」を選ぶ選挙だとして投票を呼び掛ける動画を公開していた。(c)AFP