メキシコ国境の米兵、移民には警棒のみで対応 米国防長官
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【11月22日 AFP】米国を目指す中米からの移民集団(キャラバン)の到着に備えて対メキシコ国境に配備された米軍兵士について、ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は21日、暴動を鎮圧するための介入はできるが、装備は警棒のみになると述べた。
マティス長官によると、ホワイトハウス(White House )は米兵約5800人を国境に派遣し、米税関国境警備局(US Customs and Border Protection)の職員が攻撃された際に支援を提供できるよう備えている。
ただ、移民たちが国境検問所を強行突破しようとした場合でも、対応するのは盾と警棒を持った憲兵のみで、「武装要員は介入しない」可能性が高いとマティス長官は説明した。
メキシコ内務省によると、現在同国内を北上中の移民は約8000人に上る。その多くは、ギャングの暴力が横行し世界でも殺人事件の発生件数が特に高い「北部三角地帯(Northern Triangle)」と呼ばれるエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの3か国から、貧困と社会不安を逃れてきた人々だ。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はキャラバンの米入国を阻止するため軍の投入を命じたが、今月7日の中間選挙を見据えたカネのかかる政治的パフォーマンスだと批判されている。(c)AFP