インターポール新総裁に韓国の金鍾陽氏、中国で拘束の前総裁の後任
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【11月21日 AFP】(更新、写真追加)国際刑事警察機構(インターポール、Interpol、ICPO)は21日、新総裁として韓国出身の金鍾陽(キム・ジョンヤン、Kim Jong Yang)総裁代行を選出したと発表した。
今年9月に出身国・中国で行方不明となった孟宏偉(Meng Hongwei)前総裁の後任を決める投票は、ICPO加盟国の代表団が出席した年次総会で実施された。
中国政府はその後、孟氏が収賄容疑によって拘束され総裁を辞職したと発表している。
今回の投票前はロシア内務省出身でICPO副総裁のアレクサンドル・プロコプチュク(Alexander Prokopchuk)氏の選出が有力視され、西側諸国が警戒感を示していたが、米国の支持を受けていた金氏が同氏を破った。
金氏は、孟氏の任期だった2020年まで総裁を務める。
プロコプチュク氏をめぐっては、ロシア政府が政治的に対立する人々を標的に定め、その地位を乱用しかねないとの懸念があり、西側諸国の間では、プロコプチュク氏がICPO総裁に就任しないよう求める声が高まっていた。
ロシアに批判的な人々は、同国政府が過去に政権と対立する人物を標的とし、国際指名手配犯の引き渡しを求めるインターポールの通知「レッド・ノーティス(Red Notice)」を乱用したと指摘している。(c)AFP