アフガン首都の自爆攻撃で50人死亡 ムハンマド生誕の集会が標的に
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【11月21日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで20日、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)生誕を祝う集会で自爆攻撃が発生し、当局によると少なくとも50人が死亡、72人が負傷した。現時点で犯行声明は出ていない。
戦火で荒廃したアフガニスタンでは、17年にわたる紛争終結に向けた外交努力が続くなか、武装勢力が攻撃を強めている。この数週間で相次いだ暴力行為ですでに数百人の死者が出ているが、今回の犠牲者数は今年発生した攻撃の中で最大規模となった。
爆発は宗教学者や指導者を狙ったもので、会場となった結婚式場内にはイスラム歴で最も神聖な日の一つとされる預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の生誕を祝うため、数百人が集まっていた。
宗教学講師のモハマド・ハニフ(Mohammad Hanif)氏によると、イスラム教の聖典コーラン(Koran)の節が唱えられていたところで大きな爆発音が発生。パニックとなった場内は「大混乱」に陥った。
メッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)に投稿された現場とみられる画像には、血まみれの遺体やひっくり返った椅子、ガラスの破片が散らばった床が写し出されている。遺体の中には爆発の衝撃で衣服が一部剥がされたものもあった。
アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は声明でこの攻撃を「許されない犯罪」だと非難。21日を国家を挙げて犠牲者を追悼する日にすると宣言した。(c)AFP/Usman SHARIFI