【11月20日 AFP】北朝鮮は20日、非武装地帯(DMZ)にある北側の監視所10か所を爆破して撤去した。米国と北朝鮮による非核化交渉が行き詰まる中、韓国と北朝鮮の緊張緩和に向けた活動は進んでいる。

 今回の措置は、9月に平壌で行われた南北首脳会談での合意事項の一つ。

 韓国国防省は、北朝鮮から監視所10か所をほぼ同時に爆破するとの通知を受けたと明かし、韓国軍兵士が「予告通りの時間にこれらの監視所が完全に破壊されるのを見届け、確認した」としている。

 同省報道官によれば、韓国側も主に掘削機を使って、監視所10か所を解体中だという。

 DMZの北朝鮮側には、地上や地下を含めて韓国側よりも多くの施設がある。聯合(Yonhap)ニュースによれば、撤去作業後も北朝鮮側に約150か所、韓国側に約50か所の監視所が残るという。(c)AFP