【11月20日 AFP】2014年ソチ冬季五輪のカーリング男子で金メダルに輝いたライアン・フライ(Ryan Fry)を含むカナダチームの4選手が、「極度の酩酊(めいてい)状態」で「スポーツマンらしからぬ行為」をはたらいたとして、同国で開催中の大会から追放された。現地の複数メディアが19日、伝えた。

 大会で会場責任者を務めるウェイド・サーバー(Wade Thurber)氏は、公営カナダ放送協会(CBC)に対して、「4人は試合に出た際、極度の酩酊状態でブルーム(ブラシ)を破壊し、暴言を吐き、誰もが目を背けて耳をふさぎたくなるような容認できない行為に及び、状況は『もう我慢の限界』に達した」と述べた。

「ロッカールームの一部が損壊されたほか、他のチームから私物を蹴られたといった訴えもある」「最終的には『こうした混乱が続くのは、もう十分だ』というところまできた」

 ワールドカーリングツアー(WTC)はツイッター(Twitter)に投稿したコメント文で、「スポーツマンらしからぬ行為」によりカナダチームが失格となり、残りの試合に出場できなくなったことを発表。問題を起こしたフライは、自身の振る舞いについて「無作法で恥ずかしい」とする謝罪文を出した。

「私たちを失格にした委員会は正しい。つい自制心を失って、自分の行為によって人々を傷つけてしまった。皆さん一人一人に対して、何よりも謝りたい。このようなことが二度と起きないように、適切な措置を講じていくつもりだ。これから自分自身が良い人間になれるように努力する一方で、愛するこのスポーツとカーリング界の前進に貢献していきたい」 (c)AFP