21歳ズベレフが最終戦初制覇、王者ジョコを圧倒「言葉にならない」
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【11月19日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は18日、最終日が行われ、大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、6-3で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破り、大会初優勝を果たした。
シーズン最終戦はこれが2回目の出場となる21歳は、準決勝で大会制覇6回を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を退けると、この日も世界ランキング1位のジョコビッチを相手に再び大仕事をやってのけた。
今大会のジョコビッチはここまで1回もブレークを許さず、サービスゲームは36回すべてキープし、ブレークポイント自体も2本しか与えていなかったが、ズベレフはそうした数字は関係ないかのように4回のブレークを奪取。逆に自身のブレークは第2セット序盤の1回だけにとどめ、それ以外はパワー、スキルの両面で飛び抜けた内容を見せた。
新世代の旗手と言われることも多いズベレフは、すでにマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で3勝を挙げる一方で、四大大会(グランドスラム)では力を発揮しきれずにいたが、男子テニスの頂点に立つ力があることを華々しく見せつけた。
ズベレフは「本当に言葉にならない。これまでで1番のビッグタイトルだ。まず、ノバクを祝福したい。彼のここ数か月のプレーは、多分今まで誰も見たことがないものだった。このところはほとんど負けていなかったが、ありがたいことに、それを僕との試合でやってくれた」と話した。
「僕ら2人はよく話す。テニスのことだけじゃなく、詳しくは言わないけど、話題はいろいろだ。だけどあなたは気前の良い人で、これまでも僕にタイトルを分け与えてくれた。きょうも勝たせてくれてありがとう」
一方のジョコビッチは、シーズン序盤には世界22位という彼としては考えられない順位にまでランクを下げたが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)以降はわずか3敗で、ランクも一気にトップへ返り咲いた。
ジョコビッチは「サーシャ(ズベレフ)は間違いなくグループステージより良い試合をしていた。優勝にふさわしい。まだ若いがすでに信じられないキャリアを送っているし、彼の未来が素晴らしいものであることを願っている」とコメントした。
「若さという点で言えば、できれば僕もまだまだプレーを続けて、これからもこの場所でみなさんと再会できればうれしい」 (c)AFP/John WEAVER