コンゴで武装勢力とPKO部隊が衝突、エボラ対応活動が一時中断
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【11月18日 AFP】エボラ出血熱が流行しているコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部、北キブ(North Kivu)州のベニ(Beni)で17日、イスラム武装勢力と国連(UN)平和維持活動(PKO)部隊が衝突したため、エボラへの緊急対応活動が一時中断に追い込まれた。保健省が明らかにした。
衝突は16日夜、ベニ北部の緊急対応センターと緊急対応チームの一部が宿泊しているホテルのわずか「数メートル」先で発生。国連コンゴ民主共和国安定化派遣団(MONUSCO)の基地の一つを攻撃しようとしたイスラム武装勢力「民主同盟軍(ADF)」をMONUSCOのPKO部隊が撃退した。ADFは2014年以降数百人を殺害し、この1週間だけで少なくとも7人のPKO要員を殺害している。
保健省は17日、「現地でのすべての活動を一時中断し、緊急対応センターを閉鎖する」と発表した。世界保健機関(WHO)も同日、ベニで職員が駐在する建物が砲弾の直撃を受けたため16人を一時退避させたと発表した。WHOはAFPに対し、負傷者はいないと明かした上で、直撃した砲弾はADFとPKO部隊のどちらが発射したのかは不明だと説明した。
人口30万人のベニで今年8月1日以降のエボラ出血熱による死亡者は213人に上っている。(c)AFP