動画の5分間は撮影者の1時間? 中国社会のショート動画を巡る「中毒」
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【11月23日 CNS】2016年ごろからショート動画のアプリが爆発的に流行している。抖音(Douyin)、快手(Kuaishou)、火山(Huoshan)など数社が相次いで参入している。
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これらのアプリは、自分の映像を多くの人に見てもらいたいというネットユーザーの願望を刺激している。広告の文言の中からもそうした意図が透けて見える。
「みんなが記録される価値がある」「世界を撮り、君を撮る」「美しい生活を記録しよう」「生活を楽しもう、世界から『いいね』をもらおう」……
一方では、日常生活を撮影し、ネットユーザーの「いいね」によって価値を証明したい人がいる。もう一方では、他人の生活をのぞき見て、「いいね」で自分の気持ちを表現したい人がいるのだ。
ある人は「抖音の5分間の裏には、撮影者の1時間がある」と皮肉る。
会社員の楊冰さん(27)は、「ショート動画は癖になる。ベッドの上で横になり、見始めれば数時間連続して見る」という。
主婦の孫慧さん(34)は「毎晩子どもを寝かしつけた後、必ず見る」「毎日の生活範囲が狭いので、外界の様子を見てみたい」という。
還暦を超えた曾梅さんは、動画の制作にはまっている。アプリ上で友人の料理動画を見たり、旅行動画を見たり。「広場ダンス」の振り付けなどの動画も楽しんでいる。
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