希少ピンクダイヤ、57億円で落札 カラット当たり史上最高額
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【11月14日 AFP】(更新)スイス・ジュネーブで13日、極めて希少な約19カラットのピンクダイヤの競売が実施され、約5030万スイス・フラン(約57億円)で落札された。ピンクダイヤの1カラット当たりの落札価格としては史上最高額。競売大手クリスティーズ(Christie's)が発表した。
落札されたのは「ピンク・レガシー(Pink Legacy)」と名付けられた18.96カラットのダイヤ。ダイヤ生産大手デビアス(De Beers)を長年経営したオッペンハイマー(Oppenheimer)家がかつて所有していた。
クリスティーズ国際ジュエリー部門の代表によると、スイス時計大手スウォッチ・グループ(Swatch Group)傘下の米高級ブランド「ハリー・ウィンストン(Harry Winston)」が落札した。出品者の名前は公表されていない。
クリスティーズ欧州部門の責任者は落札価格について「1カラット当たり260万ドル(約3億円)になる。ピンクダイヤの1カラット当たりの価格としては世界記録だ」と指摘。「私にとってこの石はダイヤのレオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)だ」とその価値を表現した。
ピンク・レガシーの形状はレクタンギュラーカットで、色の等級は最上級の「ファンシー・ビビッド」。クリスティーズによると、約100年前に南アフリカで採掘され、1920年にカットされた時の姿を保っているとみられる。
クラシックなレクタンギュラーカットは通常はホワイトダイヤ向けで、ピンクダイヤでは珍しい。クリスティーズによると、競売にかけられた10カラットを超えるビビッドピンクダイヤはこれまでに4個しかないという。(c)AFP