【11月13日 AFP】米中西部ウィスコンシン州の高校の男子生徒たちがナチス式敬礼のように右手を斜め上に上げている集合写真がソーシャルメディアに出回り、この高校が属する学区が12日、調査を開始した。

 この高校は、州都マディソン(Madison)の北西約70キロにある人口約1万2000人の町バラブー(Baraboo)のバラブー高校(Baraboo High School)。問題の写真は、春に行われたダンスパーティー「プロム」の前に撮影されたもので、一学年の男子生徒全員が写っているという。

 バラブー学区のロリ・モラー(Lori Mueller)学区長は事態を受けて、「バラブー高校の生徒たちが極めて不適切なポーズをとっている写真」について、これがナチス式の敬礼であれば「法的手段を含めて可能かつ適切なあらゆる手段を取る」と明言した。写真が撮影されたのはバラブー高校の校内ではなく、パーティーも学校が主催したものではないという。

 片手で白人至上主義を示すとされることもある「OK」サインを作っているように見える生徒もいる。現在、バラブー警察も協力して調査が行われている。

 写真の中で右手を上げていなかった生徒は「不快に感じたから」と説明し、「自分がまったく信じていないものを礼賛することはぼくの倫理に反する」と語った。この生徒のコメントもソーシャルメディアで拡散した。(c)AFP