カショギ氏殺害の音声記録、サウジや米などに提供 トルコ大統領
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【11月11日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は10日、サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏の殺人に関する音声記録をサウジアラビア、米国、ドイツ、フランス、英国に提供したと明らかにした。
同大統領はテレビ放映された演説で、「われわれは録音した音声記録を、サウジアラビア、米国、ドイツ、フランス、英国の各政府に提供した」と述べた。「彼ら(各国政府)は、ここ(トルコ)で行われた会話を聴き、理解している」と述べ、音声記録には文書は添付されていないと付け加えた。
エルドアン大統領は音声に含まれる内容の詳細について言及しなかった。
カショギ氏は先月2日、結婚に必要な書類を入手するためトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入ったのを最後に行方が分からなくなった。サウジ政府は最終的に、カショギ氏が総領事館で殺害されたことを認めた。
トルコの日刊紙サバハ(Sabah)は10日、カショギ氏を殺害した一団が、同氏の遺体を酸で溶かして下水に流したと報じた。総領事館の下水管から採取したサンプルに酸の痕跡が検出されたという。(c)AFP/Luana Sarmini-Buonaccorsi