【11月9日 AFP】ノルウェー西部ベルゲン(Bergen)沖で8日午前4時(日本時間同日正午)すぎ、同国海軍のフリゲート艦がマルタ船籍の石油タンカーと衝突した。同艦は沈没回避のため意図的に岩場に座礁し、現在は沈没阻止のための作業が行われている。

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 ノルウェー海軍によると、事故を起こしたフリゲート艦ヘルゲ・イングスタッド(KNM Helge Ingstad)は北大西洋条約機構(NATO)主導の軍事演習トライデント・ジャンクチャー(Trident Juncture)から帰還する途中だった。衝突後、同艦の全乗組員137人が避難し、8人が軽傷を負ったという。

 ノルウェー海軍高官は記者会見で、「ヘルゲ・イングスタッドは喫水線の上下に損傷を受けた。被害が深刻なため安定した姿勢がとれず、十分な浮力を保つこともできなかった」「そのため岩場に座礁させることに決めた」と説明した。

 テレビで放送された映像によると、ヘルゲ・イングスタッドは午後になって大きく横に傾き、艦尾のヘリコプター甲板の大部分が水没した。

 また当局者によるとヘルゲ・イングスタッドには大量の海水が入り込んでおり、沈没する危険が迫っているという。

 現時点で衝突の原因は明らかになっていない。(c)AFP