【11月9日 AFP】(更新、写真追加)オーストラリアで9日、腹部が結合した1歳3か月のブータンの双生児の分離手術が行われ、無事成功した。

 双子のニマ(Nima)ちゃんとダワ(Dawa)ちゃんはオーストラリアの慈善団体の支援を受け、母親と共に1か月前に同国に到着したが、手術は2人が十分な栄養状態になるまで延期されていた。

 医療スタッフ20人以上のチームによる手術は6時間に及んだ。2人は肝臓を共有していたものの、他の主臓器は別々に持っていたことが分かり、医師らは胸をなで下ろしたという。

 メルボルンの王立小児病院(Royal Children's Hospital)で手術を主導したジョー・クラメリ(Joe Crameri)医師は記者団に対し、「2人共万全の体調で臨み、手術にもよく耐えた」と明かし、術後の容体も極めて安定していると説明した。

 クラメリ医師は、回復が軌道に乗るかどうかは術後24~48時間にかかっているとしながらも、予後については楽観してよいものと考えているという。(c)AFP