台湾、米から購入のフリゲート艦2隻就役
このニュースをシェア
【11月8日 AFP】台湾南部・高雄(Kaohsiung)の左営(Zuoying)基地で8日、台湾が米国から購入したオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲート艦2隻の就役式が行われた。
就役するのは米国で1980年代に建造されたフリゲート艦テイラー(USS Taylor)とゲイリー(USS Gary)の2隻。台湾は2015年、当時のバラク・オバマ(Barack Obama)米政権と18億ドル(約2050億円)規模の兵器購入契約を結んでおり、フリゲート艦購入もその契約の一部。
両艦はそれぞれ「銘伝(Ming Chuan)」「逢甲(Feng Chia)」と改名され、台湾海軍によると米海軍が導入している戦術曳航ソナーシステム「SQR-19」を装備し、「高い機動性と耐海水性」を備えているという。
就役式に出席した蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は演説で、台湾の防衛および自由や民主的な社会を守ることにおいては一歩も譲歩しないと述べ、「強固な防衛力と重層的な抑止力」を維持すべく海軍力強化を継続すると強調した。
2隻は今後、台湾海峡(Taiwan Strait)で巡回任務にあたる予定。台湾を自国領土の一部とみなす中国は今年4月、同海峡で台湾の「独立勢力」を念頭に置いた実弾演習を行っている。(c)AFP