【11月7日 AFP】1980年に韓国南部・光州(Gwangju)で起きた民衆蜂起「光州事件(Gwangju Uprising)」の際、鎮圧に投入された戒厳軍の兵士らが、10代の少女らを含む女性たちに性的暴行をはたらいた問題をめぐり、韓国国防省は7日、数十年の沈黙を経て初めて犠牲者らに公式謝罪した。

 鄭景斗(チョン・ギョンドゥ、Jeong Kyeong-doo)国防相は、兵士らによってレイプや「性的拷問」を受け「言葉で表せないほどの深い傷と苦痛」を負った「無実の女性たち」に対して謝罪を表明した。

 当時、全斗煥(チョン・ドゥファン、Chun Doo-Hwan)少将が率いた軍事クーデターに抗議し光州で起きた蜂起は弾圧され、デモの参加者や巻き込まれた市民らは拷問を受け、銃剣で刺され、撲殺されたり銃殺されたりした。公式統計による死者・行方不明者は200人以上だが、活動家らはその3倍が犠牲になった可能性があると主張している。

 一方、南部の保守派は今でも、光州事件は共産主義に触発された反乱だと非難し続けている。(c)AFP