仏マルセイユ中心部で老朽ビル2棟が突如倒壊、生存者の捜索続く
発信地:マルセイユ/フランス
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【11月6日 AFP】フランス南部の港湾都市マルセイユ(Marseille)中心部で5日、老朽化したビル2棟が突然倒壊した。建物の残骸の下に生存者が残されている可能性があるとして、救急隊が日没後も捜索活動を続けている。
現場は、にぎやかなマルセイユの観光地「旧港(Old Port)」や湾岸地区の目と鼻の先にある、労働者層の居住地区とされるノアイユ(Noailles)。
午前9時(日本時間午後5時)ごろ、隣接するビル2棟が突如崩壊。路上には巨大ながれきが山を成して交通が遮断され、地震の後のような光景が広がった。
同日午前の時点での負傷者は通行人2人だけで、いずれも軽傷とされている。
午後には倒れた2棟に隣接する3番目のビルの一部が崩れ落ち、慎重を要する状況であることが明らかになった。
警察報道官はAFPに対し、当局が予防措置として近隣のビルの居住者数十人を避難させたと述べた。
米グーグル(Google)の地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」には、今回倒壊したビルを数か月前に撮影したとされる画像が表示されており、正面に大きな亀裂が入っているのが分かる。
当局によると、1棟は危険物件とみなされ、窓を板で覆った上閉鎖されており、空きビルのはずだったという。ただ近隣住民は、もう1棟のビルの内部には複数の人が居た恐れもあると話している。(c)AFP/Estelle EMONET, Francois BECKER