カショギ氏の遺族、遺体の返還をサウジに要求
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【11月5日 AFP】トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で先月殺害されたジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏の息子2人が、4日に放映された米CNNテレビのインタビューで、遺族として正式に追悼できるよう、サウジ当局に対し父親の遺体の返還を要求したことを明らかにした。
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はカショギ氏について、サウジ政府の「最高レベル」の指示を受けた暗殺集団によって殺害されたという見方を示している。
カショギ氏の息子、アブドラ(Abdullah Khashoggi)さんは米首都ワシントンで応じたインタビューで、「父の身に起こったことが何であれ、父が痛みを感じなかったこと、長引かなかったこと、そして安らかな死を迎えたことを願うばかりだ」と語った。
またもう一人の息子、サラー(Salah Khashoggi)さんは、遺族が今唯一願うことは、聖地メディナ(Medina)にある一族の墓地に父を埋葬することであり、「このことはサウジ当局と話し合い済みで、間もなく実現すると信じたい」と話した。
トルコ検察は、カショギ氏は総領事館に入った直後に絞殺され、遺体は切断された後に処理されたと発表。またエルドアン大統領の顧問は、遺体は酸を使って溶かされた可能性があると指摘している。(c)AFP