故カストロ氏の名を冠した研究施設、遺言の例外として建設へ キューバ
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【11月4日 AFP】キューバは最高指導者だったフィデル・カストロ(Fidel Castro)元国家評議会議長の死去から25日で2年を迎えるが、一方でカストロ元議長の思想の研究と普及を目的とした施設の建設プロジェクトが進められている。同国共産党の機関紙グランマ(Granma)が3日、報じた。
1959年のキューバ革命を率い、2016年11月25日に死去したカストロ元議長は、道路や公共施設に自身の名を冠したり、自身の像をつくったりするなとの遺言を残していた。彼の遺志は法律化されたが、例外が一つあった。カストロ元議長の業績や思想の研究・普及を目的とする施設であれば、カストロ元議長の名前を冠することが認められるのだ。
プロジェクト責任者のアルベルト・アルバリーニョ(Alberto Alvarino)氏は新たに建設する施設について「政治的な性質のもので一般にも開放される」と説明。双方向学習を促進するハイテク機器を完備し、子どもたちや若年層に重点が置かれるが、その他の年代の人たちも対象としていると語った。
グランマによると、施設は学術的な行事や会議、競技会の会場として使用されるほか、教育や研究プロジェクトの支援や、書籍など印刷物の出版も行っていくという。
首都ハバナ中心部のベダード(El Vedado)地区に建設される新施設は、市の創設500周年に合わせて2019年内に完成の予定だ。(c)AFP