トランプ氏の国境派兵は「政治ショー」、オバマ氏が非難
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【11月3日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は2日、フロリダ州マイアミで来週6日に迫った中間選挙の応援演説を行い、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が移民の流入を防ぐためメキシコ国境に兵士を派遣していることについて「政治ショー」と非難した。
オバマ氏は集まった大勢の人たちを前に、トランプ政権は「国境での政治ショーのためにわが国の勇敢な兵士たちを家族から引き離すことまでやっている」と批判した。
移民問題を今回の選挙運動の柱と位置づけるトランプ氏は、米国を目指す中米からの移民集団(キャラバン)を「侵略者予備軍」と呼び、一貫して非難してきた。
アフリカ系米国人として初めて米大統領となったオバマ氏は、フロリダ州知事選で共和党候補のロン・デサンティス(Ron DeSantis)と接戦を繰り広げている民主党候補のアンドリュー・ギラム(Andrew Gillum)氏や、上院選で現フロリダ州知事のリック・スコット(Rick Scott)氏と議席を争い、再選を目指しているビル・ネルソン(Bill Nelson)上院議員らと共にステージに立った。
中間選挙の終盤には、反ユダヤ主義的な殺傷事件や、オバマ氏を含む民主党の著名人に小包爆弾が送られる事件が起きた。オバマ氏は小包爆弾事件を受けて、「たとえ誰であろうと、われわれと同胞を結びつける価値観」を守らなければならないと訴えた。
一方、医療保険制度や持病のある人々の保護の継続といった中間選挙で民主党が柱としている争点も掘り下げた。
6日の中間選挙では下院全435議席が改選される。一方、上院は100議席中35議席の改選となる。また36州で知事選が行われるほか、多くの州で州議会選が行われる。(c)AFP