【11月3日 AFP】中米からの移民集団(キャラバン)が米国を目指して北上している問題で、米北方軍(NORTHCOM)のマイケル・クチャレク(Michael Kucharek)報道官は2日、今週末までにメキシコと国境を接する各州に兵士計7000人以上の配備が完了すると発表した。国境沿いに既に展開している州兵2100人に、現役の米軍兵士5239人が加わるという。

 この措置は、移民キャラバンを「危険な集団」と呼ぶドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による対策の一環。トランプ大統領は中間選挙での重要な争点に移民問題を掲げているが、中間選挙の2日前に国境への兵士配備が完了することになる。

 クチャレク報道官によると、増援部隊はカリフォルニア、アリゾナ、テキサス各州の主要基地に派遣されるが、最終的な配備先は未定だという。

 トランプ大統領は対メキシコ国境に最大で1万5000人の兵士派遣もあり得ると述べているが、米兵は国内での法執行活動が規制されており、活動は後方支援に限定される見通し。 (c)AFP