「タリバンの父」と呼ばれたパキスタンの大物聖職者、自宅で暗殺される
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【11月3日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)と関係が深く、「タリバンの父」と呼ばれたパキスタンの大物聖職者が、自宅で何者かに暗殺された。当局と遺族が2日、明らかにした。
マウラナ・サミウルハク(Maulana Sami-ul-Haq)師は、パキスタン中部のパンジャブ(Punjab)州にある自宅で正体不明の暗殺集団に刺された後、撃たれて殺害された。同師の年齢は80歳代だった。
同師が運営する神学校は、タリバン創設者のオマル師(Mullah Omar)や、タリバンの一派で、最有力かつ最も恐れられている武装組織の一つ、ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)の創設者ジャラルディン・ハッカニ(Jalaluddin Haqqani)師ら、タリバンの著名指導者を複数輩出した。
サミウルハク師はパキスタン上院議員を2期務めた。同師が率いた政党・イスラム聖職者協会サミウル派(JUI-S)は、イムラン・カーン(Imran Khan)首相が党首を務める与党・パキスタン正義運動(PTI)と同盟関係にある。(c)AFP