ソユーズ事故後初の有人飛行、12月3日に実施へ
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【11月1日 AFP】ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)は31日、12月3日に宇宙飛行士3人を乗せた宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」を国際宇宙ステーション(ISS)に向け打ち上げる意向を明らかにした。10月11日の打ち上げ失敗後、初の有人飛行となる。
世界で唯一ISSへの有人飛行を行っているロシアは、事故を受けてすべての打ち上げを延期していた。
12月にISSに向かうのはロシアのオレグ・コノネンコ(Oleg Kononenko)、カナダのデービッド・サンジャック(David Saint-Jacques)、米航空宇宙局(NASA)のアン・マクレーン(Anne McClain)の3飛行士。3人の出発は当初、12月20日に予定されており、事故を受けて打ち上げが前倒しされた形だ。
ロスコスモスの発表によると、現在ISSに滞在している欧州宇宙機関(ESA)のアレクサンダー・ゲルスト(Alexander Gerst)、NASAのセレーナ・アウニョンチャンセラー(Serena Aunon-Chancellor)、ロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ(Sergei Prokopyev)の3飛行士は「12月20日前後」に地球に帰還する予定。当初の計画では、3人の帰還は12月13日とされていた。
ロスコスモスはまた、10月の事故原因に関する初の公式報告を行った。それによれば、ロケットの1~2段目の切り離しを検知するセンサーが誤作動を起こしたことから、1段目のブースター4基のうちの1基の切り離しが正常に行われず、2段目の燃料タンクに衝突して爆発を引き起こしたとされる。(c)AFP/Anna MALPAS