サウジ記者、入館直後に絞殺・遺体切断 トルコ検察が発表
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【11月1日 AFP】トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内でジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏(59)が殺害された事件で、トルコ検察は31日、カショギ氏が総領事館に入館直後に計画的に絞殺され、遺体は切断された上で処分されたと発表した。トルコ検察が事件の詳細な経緯を明らかにしたのは初めて。
発表に先立ち、サウジの検事総長はイスタンブールでトルコの主任検事との協議を終え、同市を後にしていた。トルコ主任検事の事務所は、協議で「具体的な成果がなかった」ことから、事件の詳細を公表せざるを得なかったと説明。カショギ氏の殺害と遺体の処分はいずれも事前に立てられた計画に沿ったものだったとしている。
米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿していたカショギ氏は、サウジのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子に批判的な立場を取っていた。トルコメディアは先の報道で、カショギ氏は口封じのためにサウジ政府から派遣されたチームによって殺害され、遺体はバラバラに切断されたと伝えていた。カショギ氏の遺体は現在も見つかっていない。
サウジ政府は当初、カショギ氏は無傷で総領事館を去ったと主張していたが、後に同氏は殴り合いの末に死亡したと説明。さらにその後、カショギ氏が上層部の許可を得ていなかった作戦によって殺害されたことを認め、事件に関連し18人を逮捕していた。(c)AFP