【10月31日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)は30日、8月に現役を引退したエマニュエル・ジノビリ(Emanuel Ginobili)氏がつけていた背番号20を永久欠番にすると発表し、その記念式典を来年3月28日に予定されているクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)とのホームゲームで行うと明かした。

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 スパーズ一筋で過ごしたNBAの16シーズンでファイナル制覇を4度経験したジノビリ氏は、キャリア通算762勝295敗の戦績を誇り、72.1パーセントという勝率はNBAで1000試合以上に出場した選手の中では最高となっている。

 41歳になるアルゼンチン出身のジノビリ氏は、NBAとユーロリーグ、夏季五輪でそれぞれ優勝を果たしたビル・ブラッドリー(Bill Bradley)氏に次いで2人目のバスケットボール選手である。

 ジノビリ氏は2001年にイタリア・セリエAのヴィルトゥス・ボローニャ(Virtus Bologna)でユーロリーグを制覇すると、2004年アテネ五輪ではアルゼンチン代表の金メダル獲得に貢献し、さらに2003年、2005年、2007年、2014年にスパーズでNBAのタイトルを手にしている。

 またジノビリ氏はポイントガードのトニー・パーカー(Tony Parker)とパワーフォワードのティム・ダンカン(Tim Duncan)氏と共に、スパーズの黄金期を支えた「ビッグ3」の一人としても知られている。ジノビリ氏とパーカーは2人でプレーオフ通算132勝を挙げており、NBAのポストシーズンで最も勝利したデュオになっていた。

 スパーズで永久欠番の指定を受けたのは、ジノビリ氏が9人目。またNBAで同じチームに16シーズン以上在籍した選手はコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏やダンカン氏、レジー・ミラー(Reggie Miller)氏、ジョン・ストックトン(John Stockton)氏、ジョン・ハブリチェック(John Havlicek)氏、ダーク・ノビツキー(Dirk Nowitzki)に続きジノビリ氏が7人目である。

 NBAで通算1057試合に出場したジノビリ氏は、1試合平均13.3得点、3.8アシスト、3.5リバウンド、1.3スティールの通算成績を記録したほか、1495回の3ポイント成功数と1392回のスティール数は球団史上最多である。(c)AFP